STDとは

STDはSexually Transmitted Diseasesの英略です。日本語では性感染症と言います。
STDは私たちが今まで耳にしていた性病（性病予防法で指定された梅毒・淋病など）に、AIDS・B型肝炎など予防法に指定されていないが、性行為で感染することが多い病気を含めた総称的呼び方です。
現在知られているSTDの主な予防法は、全く性行為をしないか、全面的に信頼できるパートナーとのみ性行為をするのが一つの選択です。しかし、前者は特別な生き方をしている場合でしょうから、一般的に予防方法とは言えません、後者は時代によっては大いに奨励できる方法ですが、現在の性文化を考えますとすべての人々に適した方法とは言えません。
やはり、STD感染を予防する現時点での最高の選択はコンドームの利用です。コンドームのSTD感染予防能力の正確なデータはありませんが、正しい使用方法で利用された場合の有効度はかなり高いものと考えられます。
WHOの報告によりますと、１９９８年６月２０日現在、世界のエイズ患者の総数は１８９万人にのぼっています。ちなみに我国の患者数は１７９９人です。
人口比で患者数をみていきますと、ジンバブエやケニアなどアフリカ州が１０００人中３〜７人・アメリカ合衆国が２．６人・タイが１．５人・スペイン１．３人などとなっています。日本は１０００人中、０．０１４人となっています。
この報告を単純に分析するのは危険です。その国や地域の性文化や経済事情や風土病との関係も考慮しなければなりませんが、この統計上の数字から利用されている避妊方法との相関関係は推測できます。
特にアメリカ合衆国で利用されている避妊方法はピルかIUDが中心です。コンドーム中心の日本との差を見比べますと、性文化を差し引いたとしてもコンドームがStop the STDに貢献しているようです。

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